Booyah Vol.6に登場いただいた下野璃央選手。インタビュー中はおっとりとした印象ながら、レースでは芯にある負けん気の強さを存分に発揮し、昨年2020年に参戦したTCRジャパンシリーズではサタデーシリーズのブロンズクラスで見事チャンピオンを獲得。地元でもある鈴鹿で行われた第5戦では総合優勝を飾るなど、活躍をみせてくれた。

そして2021年はYGF Drago CORSEから『FCR-VITA』『KYOJO CUP SUPPORTED BY MuseePlatinum』のふたつのレースシリーズに参戦する。両シリーズで使用されるVITAは、レーシングカーとして専用開発されたマシン。軽量なボディに小排気量エンジンとHパターンミッションを搭載し、タイヤはスポーツラジアルと、昨年のTCRジャパンで駆ったホンダシビックタイプRとは大きく性格の異なるマシンだ。

「テストで乗ってみて、想像していたよりグリップするし挙動もピーキーじゃなくて、とても乗りやすくて楽しいクルマだなと思いました。富士のストレートでも最高速は200km/hくらいで、去年のTCRよりも車速としては遅いから経験が活かしやすいですね」(璃央選手)

コロナ過によってモータースポーツ界にも大きな影響がある中、璃央選手も2021年は参戦が危ぶまれていたが、YGF(YOKOHAMA GOOD FACTORY)の声がけによって参戦が実現した。Drago CORSEの道上龍代表が昨年に引き続き監督を務めチームを牽引。個人スポンサーやYGFの代表自らがメカニックを務めるなど、璃央選手を次のステップへと押し上げる体制が整った。

「昨年は参戦費用の多くが自己資金でしたが、今年はスポンサーさんがあっての1年。プロドライバーとしての心掛けや戦い方を学ばなければなりません。それにVITAというマシンの特性上、スリップを使った追い抜きや緻密なシフト操作など、これまでとは違ったテクニックが求められます。今年は璃央にとって大きな成長の機会になるはずです」(道上龍代表)

FCR-VITAは男女混走でハイレベルな争いが繰り広げられている。そしてKYOJO CUPは女性限定レースとして成熟が進み注目度も急上昇中だ。ドライバーとしてのスキルアップ、そしてメディアへの露出により認知度を高めていくチャンスでもある。目標はふたつのカテゴリーでのダブルチャンピオンという璃央選手。夢に掲げる『スーパーGT初の女性ドライバー』に向かって、今年もその活躍から目が離せない。

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