#終わりのない旅 〜吉野七宝実〜

SNSのプロフィールには『 干ものグラビアの人 』とある。管理釣り場で釣れすぎたニジマスなどの釣果を捨てて帰るのはもったいないと自宅に持ち帰って、自らさばき乾燥機つきの浴室に干した。
「洗濯物が乾くんだから、魚も干せるかなって思って。朝干して夜“取り込めば” 干ものができるんですよ(笑)」。

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この模様をtwitterにアップしたらバズった。バズったらなにか宣伝していいという習わしに則って「そのときの自分には何も宣伝することが無かった」ので自分自身を売り込もうと、干ものの前で ポーズをとってアップした。
釣りとグラビアを独特な感性と思い切りで融合させてしまった吉野七宝実さん。釣りを始めたのはおよそ1年前。
「釣れたての鰹ってすごく綺麗なんです。生きている鰹は身体に青いスジが入っているのですが、死ぬと消えちゃうんです。 お店では見られない、釣りをしているからこそ見られるものですよね」。 コマセという臭い撒き餌も素手で掴む。ファンからは「ほんとうに釣り、やるんですね」と言われた。
ゴルフ、競馬、パチンコ...。モデルやタレントの中には 趣味でも好きでもないのに、仕事のために好きであるように装う人もいると聞く。
モーター業界では『ビジネスライダー』という言葉もある。
「それまで生きてきたエンターテインメントの世界が、どうしてもリアルじゃない感じがしたんです。作り物というか。それで楽しみを提供できることは良いことだと思うのですが。私が釣りにハマったのは、リアルだから。命があって、その命と戦って、命をいただいて、自分の血と肉となる。それがすごくリアル。生きているって実感しますよね」。
健康的な笑顔と全身で表現される釣りの面白さや体験談はリアリティに富んでいて、自然体の吉野さんのように見える。今はバイクから離れているというが、今回の撮影で久しぶりに乗ったことで「やっぱり乗りたくなりますね!」と。
吉野さんがバイクと釣りのコラボレーションを実現してくれるかもしれない。

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HONDA Rebel 250
車両協力:株式会社ホンダモーターサイクルズジャパン

衣装協力:リバーサル

2019 Booyah Vol.5より