#終わりのない旅 〜葉月えり〜

Mr.Bike BG誌の30回以上続く連載企画『PINK NUMBER GIRL』にモデル兼スタイリストとして出演する葉月えりさん。ファッションと写真が好きだといい、10代からモデルに憧れがあった。
「写真1枚を作品として、自分が被写体になってつくっていきたいという想いがあってモデル事務所に入りました。
自分は撮る側ではなくて、その写真の中で物語の主人公になりたかったんです」。
しかし、ファッションモデルは往々にして自らの個性を出さず服を魅せることが求められる。服のイメージに合うモデルという用意された『枠』に入ること、それは自分である必要がないのではないかと疑問を募らせた。そんなとき『PINK NUMBER GIRL』にであう。
毎回、被写体となるバイクの生産国やスタイル、時代背景などの情報からそこに合わせる自らのスタイリングを探す。同企画のカメラマンいわく「葉月えりにしかない色彩 感覚、バランス感覚がある」。
服を探して一日中、街を歩くこともある。
「このバイクに乗っている女の子ってどんな背景があって、どんな生活をしているんだろうと仮想の人物をイメージして着る服を決めます。私って、自分はこんなもんだろうなと限界とか幅を決めてしまうことがあったのですが、『PINK NUMBER GIRL』を通して色々な人を経 験することができるのは嬉しいですね。
『PINK NUMBER GIRL』は私だからできる企画だと評価していただいてます。私は、自分を必要としてくれるこの場所に自分の身をおいていたい」。
SNSで発信してしまうと“薄まってしまう気がする”という理由からSNSはやらない。
現在、事務所は辞め、モデルとして他の仕事は請けていない。
この場所は、夢見た芸術作品であり、女優兼脚本家とも言うべき葉月さんが全身全霊をかけて演じることができる、唯一無二の舞台になっているようだ。
「私が表現したいことはすべて『PINK NUMBER GIRL』に載せています」。

「中型免許も持っているのですが、私の身の丈に合わ ない、背伸びしている感じがします。でも、日常の生 活に根ざしたピンクナンバーは、ファッションを邪魔 しないし私の幅を狭めないんです」

Lambretta V125 Flex Fender
車両協力:株式会社サイン・ハウス

2019 Booyah Vol.5より