あれやこれやと考え、やるべき事を雑多な日常では忘れがちになる。キャンプになるとそのやるべき事はとても明確でわかりやすい。例えば腹が減ったら好みの食材をクッカーに投げ込む。コンパクトで使い勝手のよいシングルバーナーを着火させる。それを火傷に気をつけながら食べる。

簡単な料理だが単純に美味しい。結構美味しい。
いつもの店で買ってきた人参などの野菜は甘いし、肉はふんわり柔らかい。この次はアレを作ろうとか、今回は米が柔らかくなってしまったから、今度は水分量を気をつけようなんて考えているうちに、あっという間に食べ終えてしまう。

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食後には焚火を楽しむことにしている。キャンプと焚火はセットみたいなもので、どちらかといえばここのところ焚火にキャンプがついてくるといった感じになっている。
お気に入りのソロストーブは二次燃焼の炎を楽しめる焚火台だ。煙も少ないし初めてこれを見る人には特に喜んでもらえる。

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よく “不便を楽しむ” のがキャンプという。不便だからこそ目の前のことに集中しなくてはいけない、食べることに、炎を見ることに、だから美味しいし綺麗なのだと思う。だから不便を楽しんでいるのではなくて、不便を使って物事を楽しんでいると思っている。不便をコントロールできた時にはそれの楽しさも味わうことができる。

好きな道具を使って、美味しい、綺麗を楽しむ。不便だから人間らしさ、自分らしさがよく出るし、気がつく事も色々と多い。あれやこれやと考える事はどうしてもある。でもやるべき事は決まっているし、やらなくてはいけない。結局悩むのはやり方だったり考え方なのだからキャンプと同じで、あの人の使っている道具や方法がよさそうなら、自分なりに真似ればいい。人の真似をしろと言っているのではなくて、何より、自分らしくやる事が肝心だ。

サバティカル モーニンググローリーサイズ感が良好

ぼんやりとランタンを眺めながらこんな事を考えだすのはクッカーや焚火台などの片付けが一段落した証拠で、テント内に入るとしばし頭の整理の時間を作る事が多い。その日のキャンプの事、日常の事。サバティカルのモーニンググローリーは数本のポールで設営ができ、慣れれば短時間での設置が可能になっている。サイズ感が好きでここのところはもっぱらこのテントを使っている。

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手っ取り早く明かりが得られるLEDランタンと、優しい明かりを楽しむ燃料ランタンを併用している。キャンプの夜にはどちらも欠かせない存在だ。
使う道具はなるべく自分の気に入ったものを使うようにしている。なるべくとは価格の問題もあるが、使い勝手や見た目の問題もある。いちいち人目を気にしてキャンプをしているわけではないが自分がカッコいいと思えるものに囲まれて過ごす時間は何にも変えがたいものがある。
キャンプは自分らしくいるためのひとつの表現方法だ。

グラインドロッヂのスツール。コンパクトなサイズ感がかわいい。