未舗装のオーバルコースを反時計回りに周回し競うアメリカ発祥のモータースポーツ、“フラットトラック”。マシンからはフロントブレーキが取り外され、逆ハンを切りリアタイヤをスライドさせながら猛スピードでコーナーに進入していく姿は一度見れば誰もが夢中になるだろう。同時にライダーにとっては非常に繊細なコントロール力が必要とされ、今や世界最高峰のロードレースMotoGPライダーもトレーニングに取り入れているほど注目が高まっている競技のひとつだ。

大森雅俊選手

そんな競技に魅かれ、世界の頂点を目指すライダーがいる。フラットトラックライダー、大森雅俊。14歳からフラットトラックを始め18歳に渡米。本場アメリカでスキルを上げその後は日本を拠点に海外レースに参戦。ハンドルを擦るほど低い姿勢でのスライドコントロール力に2015年には世界ランニング6位という成績を収め、AMA・FIMのナショナルゼッケンを持つ唯一の日本人フラットトラックライダーである。

そんな日本を代表するフラットトラックライダー大森雅俊が今年から初めて開催される「2020 FIMフラットトラック世界選手権」に”HONDA ARTBOX TEAM”よりフル参戦することが決まった。初年度は全4戦予定だったが、新型コロナウィルスの影響によりスケジュール変更、1戦中止となり全3戦のシリーズとなる。

第1戦10月3日(チェコ)
第2戦10月17日(ドイツ)
第3戦10月24日(イタリア)

間も無く開幕する2020FIMフラットトラック世界選手権。世界一に一番近い男“大森雅俊”選手に是非注目してほしい。

大森雅俊|オフィシャルサイト