#輸入モーターサイクルの誘惑


#01 R NINE T RACER BMW
「ビーエム、カッコイイ!」沿道からそんな声が聞こえた

創立時、BMWは航空機のエンジンメーカーでした。今は高級車とスポーツカーのイメージの方が強いけれど、最初に販売されたのはモーターサイクル。水平対向2気筒エンジンにシャフトドライブ、BMWのアイデンティティは現代のマシンにも継承されています。誰が見ても、「ビーエム!」と分かる伝統のラインペイントは正直ずるい(笑)。

皆が振り返らないはずがない、立ち止まって眺めないはずがない。過激なポジションは乗り手を選ぶかもしれません。ただ、「間違いなくこのスポーティーさと高級さは「虜」になります。


#02 THRUXTON R TRIUMPH
英国ブランドが育んだ高貴なカフェスタイル

現存する世界最古の英国モーターサイクルブランド。過去には自動車の製造も行っていました。

あのスティーブ・マックィーンの名作「大脱走」の名シーンが印象的です。そんなTRIUMPHのスラクストンRはバランスがすごくいい。ゆっくり走りたい時、少し飛ばしたい時、マシンはリニアに応えてくれます。佇まいにどこか高貴さを感じるのは、さすが英国製。

#03 V7III STONE MOTO GUZZI
玄人モーターサイクル余計なものはいらない

「MOTO GUZZIはイタリアの玄人モーターサイクル!」と地中海の方から声が聞こえてきそうなシンプルさにラテンの自由奔放を感じます。自分好みのカスタムも無限に楽しめるバイクです。

“相棒“。そんな言葉が似合いそうな、気軽だけど心から信頼できるブランド。価格帯といいサイズ感といい、相棒感たっぷり。

味わいのグッツィ、こだわりのグッツィ。この世界にハマると、次に選択するバイクが無くなるらしい……。玄人なベテランライダーに、余計な装飾などいらないってことですね。

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ホントに世界は広かった。輸入車だって怖くない!      

私、釆女華の身長は158cm。これまで物理的に乗れないバイクはたくさんありました。特に輪入車は、大柄な外国人男性に合わせた規格なので、とにかく大きく、ハンドルまで手が届かない&足が届かないなんて当たり前。誇ったままではほぼ100%、サイドスタンドを払うこともできません。

大柄で高額な輸入車は、以前の私にとって違い存在でした。でも知れば知るほど、乗れば乗るほど、国産車と輸入車に大きな違いはなかったんです。

「スタイル優先で、すぐに壊れて維持するのも大変そう」それは昔から日本人が抱いていたネガティブなイメージをそのまま引き摺っていただけ。どの国のバイクでもメンテナンスを怠ればトラブルを起こすし、維持費・修理費はそれなりにかかるもの。

メカに詳しくなくてもディーラー体制が整備された現在なら、輸入車ほもう怖くない身近な存在です。それに同じヨーロッパ発祥のブランドでも、お国柄によって特性が全く異なる奥深さも大きな魅力。「世界は広いんだなぁ」そんなことも気付かせて貰える。もっと自分が生きている世界を知るためにも、様々な国のモーターサイクルに触れる生き方がいい、私はそう感じます。


R nineT Racer BMW

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ビーエム・ダブリュー株式会社


Thruxton R TRIUMPH

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トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社


V7 Ⅲ Stone MOTO GUZZI

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ピアッジオグループジャパン株式会社

2018 Booyah Vol.3より