様々なプロジェクトを応援する仕組みとしてクラウドファンディングが一般的となって久しい昨今、一般社団法人アスリートフラッグ財団が運営するスポーツギフティングサービス『Unlim(アンリム)』は、スポーツアスリートやチーム(以下アスリート)を応援する新しいサービスだ。
クラウドファンディングはアスリートがファンに対して「支援を募る」仕組みといえる。アスリート自らがクラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げ、プロモーションを行う必要や、支援に対して対価を用意する必要があり、参入障壁が高い。また、プロジェクトごとに目標金額や期限を設定するため、継続的に実施することが難しかった。
いっぽう、Unlimは「応援を届ける」仕組み。Unlim公式サイトや協力メディアが参加アスリートの活動や目標を読者に広め、その内容に共感したファンが金銭を寄付することができる。具体的には、ファンはWebの記事の中に設置されたバナーをクリックして所定の手続きを行うことで寄付をし、受け取った応援ポイントを使ってアスリートを応援することができる。贈られた応援ポイントなどに応じて集まった寄付金の67〜83%が財団からアスリートへ金銭的な支援として届けられるほか、公益性のあるスポーツ振興団体や財団の運営費にも分配される。プロジェクト単位での目標や期限を設定しないため、継続的な寄付が可能なのがアスリートにとってのメリット。競技活動資金やスポーツ振興、社会貢献などの資金として支援金を使うことができる。
2020年2月にスタートしたUnlimは、各競技の参加アスリートが増えつつあり、Booyahでも身近なアスリートとしては道上 龍選手も参加している。
コロナ禍により試合やイベントが行えないなど大きな打撃を受けているスポーツ界にとっても、応援したいきもちを届けることができなかったファンにとっても、救世主的なサービスといえるだろう。